個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

勉強会をセットする気持ち〔その二〕

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入職当時、困ったのは「風通しの悪さ」「経験値だけで仕事をする風土」でした。倉庫や資料の存在すら口伝で、閉ざされた人脈の中でのみ語られる組織(._.)極端に言えば、どれほど努力したとしても、どれだけ早い時期からその会社にいたか、ただこの一点で勝負が決まる閉鎖的な環境。
この環境、我が業界特有ではなく、子会社にありがちな病のようです。それらの改善事例をあれこれ学んで、理解ある親会社上司に相談した結果が、我が社でやっている勉強会をはじめとした自主的取組です。
経験年数ではなく意欲で、情報も人脈もスキルも得ることができる環境づくり、が目標で、そのためにあれこれ約6年やってきました。今では、活躍するスタッフの話をあれこれ聞きますので、環境は確実によくなっていると思います。
はじめた当初は、わざと聞こえるような陰口、中傷などなど散々ありました。ある参加したい職員が、先輩から「行くな」と言われている、と人つてに聞いた事もあります。その時に、この人が異動して参加できるようになるまで続けよう、という思いを強くしました。
今も、あれこれ言う人はいます。ただ、こればかりは、どんなに勉強会しようが人事制度を工夫しようがあまり変わらない気がしています。それよりも「置かれた状況が変化したら、いつか行きたい」そんな、いまはまだ出会えていないスタッフの思いに報いたいと思っています。仕事の醍醐味を、社内でちゃんと味わうことのできる、健全な組織になるまで、頑張ろうと思います。