個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

チームプレーが身につくまでの成長痛

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監督職から管理職に立場がかわり、任される組織の規模も大きくなりました。毎日失敗と学びの連続です。それらも、あとに振り返れば、単なる経験から「大学事務室の組織運営の知恵」に整理できると考え、書き続けようと思います。

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異動し仕事がかわり、組織づくりもゼロからスタート。スタッフの様子をみると、隣人と少しは話はしてそうだが、つかみどころのない、なんとも言えない雰囲気。例えば、フロアで聞こえる声はいつも一緒。チームプレーよりは個人プレーで、仕事をこなしてきたのかもしれない。

私がやったことは4つ。
1つは、「おはよう・お先に失礼します・○○へ行ってきます・戻りました」の大切さを数度説明。情報共有が苦手な部署は、挨拶があまりない。仕事で誰かに迷惑かけないようにするためには、情報共有が大切。ならば、挨拶からはじめよう。
2つ目は、倫理観の醸成。出張は事前申請が当たり前・打ち合わせはダラダラ集まらない、など。当たり前を堂々と注意。
3つ目は、あまり指示せず、任せきる。当然、失敗だらけ。
そのあとに…最後は、スタッフのこれから希望するキャリアを個別にじっくり聴く時間を設定し、仕事でそれをどのように実現するか一緒に考える。

それを一か月やってみて。みな口々に「いままでより大変」と言う。けれど、フロア全体がガヤガヤしていて、いろんな声が笑い声と一緒に聞こえる。座っていれば、必要な情報は入るようになった。誰が何をやっているか、今はよくわかる。

チームプレーは、一人でやるより面倒。だけれども、その面倒が、明るく楽しくこなせるようになれば、個のチカラを組織で活かせるようになる。いまはその成長痛。どうやら、その痛みを楽しそうに味わっているようなので、次の一か月が楽しみです。