個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

マイナスをゼロに、プラスに

f:id:yakuwari:20170704200511j:image

新しい何かがはじまると、その裏で、誰にも知られる事もなく、面倒を見ている人がいます。

最近流行りの地域連携にて、本店主導の事業に対して、住民の方々から、窓口へクレームがありました。窓口部署には、そんな事業があったことは知らされず、何があったのかよくわからないまま、クレームを約1時間聞き続けるのみ。その後、断片的な情報をつなぎ合わせて、ようやく事業の全体像がつかめました。
クレームの内容を総括すると「地域をわかっていない。勝手なことするな」と。コミュニケーション不足が理由のような気もしますが、何があったのかわからないため、これ以上のことはわからず…
こんなことはよくあり、こうして、現場にたまたま配属されたスタッフの士気は下がり続けます。
当然、そんな負の面ばかりを気にしていては、何もはじめることはできません。だからこそ、負の面を背負ってくれているスタッフに、寄り添うことを忘れないようにしたいと思います。
我が業界は「マイナスをゼロにする仕事」に、もう少し光を当ててもよいと思います。
そのためには、負の面を背負っている部署が、「彼ら」の代わりに背負っているリスクを可視化し、それを組織全体の戦略の中で、どのように位置づけてリスクを語るか。毎日、文句を言いながら窓口対応するのはやめよう。マイナス請負部署の監督職として、「課題を可視化する技術」「戦略の中で語るための知識」「リスクをチャンスに変える視点」を、窓口部署のスタッフにこそ、しっかり伝え、実践の場を提供していきたいと思います。