個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

解決策の提示は効果的に

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担当業務の範囲の問い合わせにも関わらず、わからないとすぐに「私の担当ではありません」と突っぱねてしまうスタッフがいました。少しでもわからないことがあると、本能的に発してしまう。それを、事務室の中で繰り返すうちに周りとギクシャクし…
数ヶ月、主任さんに教育役を任せてみました。「今はわからなくても、とりあえず話を聴くだけでも相手の印象はいいよ」「後で確認して折り返します、と言ってみたら」…自分の成長経験を踏まえて、あの手この手。でも、変わらない。
私がこのスタッフに、雑談から、最近突っぱねた話を引き出して、自分の想いを語ってもらいました。どうやら、引き継ぎ(退職補充のため、付箋メモ程度の引き継ぎのみ)を満足にしてもらえなかったことが不満である。仕事を失敗するたびに、自分が悪いのか、引き継ぎが雑な前任者が悪いのか、頭の中でグルグルしているうちに、何もかもが怖くなった、とのことでした。
そのコメントについて諭すことはせず…知らないことを相手から言われるのは、上司である自分も未だに不安でいっぱいだから、
○聞いたあとにメモを残す(前職では、承り書、と言っていた)
○場合によっては、相手にメモをみせて、要件が正しく把握できたか確認
○自分で解決出来ないことは、上司である私に相談する。無論、(今まで同様に)あなたに丸投げなどしないから安心してほしい
○それを蓄積しておけば、引き継ぎに使えるよ

と、紙を使うだけで、自分一人で質問を聞いている感覚が薄れるよ、なんて話しました。
当然、これは気分の問題であり、簡単な暗示をかけたことになります。
最近は、QAを自主的に作るなど、自信を持って不明点と向き合うようになりました。

解決策を提示する前に、話をよく聞くこと。そこから、解決策を考えてみる。そんなことを、主任さんも学んでくれました。