個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

社会人反抗期

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仕事(作業)を振って「これは何でやらないといけないんですか?」「やる意味ありますか?」と聞く、生意気な男子。嫌いじゃありません。私もそうでした。上司をナメるような言動、そんなツンツンした気分、理解できます。
評価が本人の本当の能力より低くなったとしても、今の組織の中で期待される役割を果たしていない訳だから、仕方がないと思いますし、励ますつもりもありません。やがて、痛い目にあって、自分で悩み苦しみ、成長するので、必要な反抗期だと思って、放置するようにしています。
ただ、これが中堅だと困る訳です。周りもそうですし、本人自身にも若手反抗期と比べものにならないくらい、痛みや苦しみが襲ってきます。
そんな偉そうな私の社会人反抗期はかなり遅く、危うく無職を選択してしまうところでした。いよいよ危ない時に、それまで何も注意をしなかった上司が「負けるが勝ちを覚えろ」と一言だけで叱ってくれました。その時はじめて「負けるのが怖かっただけで、本質的にはどうでもよい事にこだわっていた【かも】しれない」…かも、であって完全に納得してはいませんでしたが、その視野を手に入れた事は、その後の反抗期満了に向けた自問自答にとても重要な事でした。
以来、反抗期は、そのスタッフの本質を見つめるよう黙って注視し、取り返しがつかない手間で、ビシッと言うようにしています。そうやって育ってくれた骨太の後輩と築ける職場の近未来は、きっと明るいハズ。