個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

残念な微調整

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前任者が企画までして異動となり、その企画を実働から担当することになったスタッフが、3か月やってみて「コレとアレを変更したい」と修正案を持ってきました。
自分が企画した訳でもない代物を自分のモノに落とし込もうとする姿勢は褒めたのですが、その中身が少し残念でした。
学生のためになっている修正かと思いきや、事務都合も数ヶ所あり、検討の背景となっている数値の読み方も、突っ込んでみると怪しい…それを全部やったら、誰の為にもならんね…そんな感想を抱く提案でした。
課題を整理し、その一つ一つに解決策を考えての提案だということはよく分かりました。けれど、企画全体の姿を理解しようとしなかったため、あちこち足し算引き算してみたら、訳のわからない姿になってしまったのです。
アドバイスの最後に「合格点の目指し方がすこしだけズレているのだ」という話をしました。マイナスを細かく探して都度補う方法ではなく、全体としての姿を都度確認すること。その結果、部分としてマイナスかもしれないが、全体としては最適であるカタチをまず作り出すこと。そこから、個々のマイナスについて、できるだけカタチを変えないようにケアする方法を考える。そうすれば、迷わないし、他者からのつまならい批判にも耐えられるのだ、と。
話し合いの少ない職場では、全体像をイメージし、自らカタチにする能力が高まらないそうです。日常の課題を話し合う環境を整えることで、職場全員で地に足の着いた企画&遂行能力を身につけたいと思います。