個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

位置エネルギーは正しく活用したい

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同じ組織・ポジションに固定されると、存在するだけで・何かを発言するだけで仕事がすすむこと、多々あります。いわゆる「位置エネルギーが高い」状態で、自発的に運動しなくても物事が「自分の思い通りに」動きやすくなる。このことを反対側から眺めると、「その人のおかげで物事が進まない」という困った事態に陥っている場合もあります。
異動はそんな不健全な組織状態を打破するためにも有効ですが、我が業界は、親会社との関係や、規模が小さいなどの理由により、理想的な人種異動が出来ない職場が多いです。
この、自分では望んでいないが結果的になってしまった「高位置エネルギー状態」を正しく活用するためにはどうするべきか、新年度を迎える前に、いつも悩み、あれこれ試しています。
ある単純業務をわざと新人と一緒に担当してもらい「教える」という「運動」を加えさせる・担当業務に関する研修講師をお願いすることで「俯瞰する」運動を・他社の同一業務を調べてもらうことで「自分を振り返る」運動…何らかの変化をタイミングよく与えることは、位置エネルギーを正しく活用するためには有効なようです。
仕事と人材育成は両輪ですので、全ての人に「人材育成」のマインドが必要だと思っています。SDというと、専門的なスキルが必要で、限られた人にしか出来ないように感じますが…そんな必要はなく、仕事を通じた人材育成は、その人と誠実に向き合い、どうやって「楽しく仕事をするか」小さな働きを継続して取り組むことからはじめればよいと考えています。
四月から新メンバーでの仕事がスタートしますが、小さい働きかけ、をコツコツ頑張ろうと思います。