個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

黙って聞いてくれた先輩

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自分の価値〔判断〕基準を他者に押し付ける事で、一人勝手にイライラしてしまうこと、修行の足りない私は、よくあります。とはいえ、思い切って押し付ける自信もない。
職場のメンバーで深酒した次の日こそ、翌朝しっかり出勤すべし…年休なんて10年早い、なんて怒鳴られ育てられた私が、後輩にどうやって接するべきか。まさか、同じことやるか?
「このままだと、彼・彼女はダメになってしまうから」というマジックワードが、私はどうも不安で仕方がありません。自分達が思う「これではダメになる」が正しいのか?もしかしたら自分がおかしいのかもしれない。そう思うと、バシッと言い切れない時があります。社外に出て、気軽にやりとりできる人ができると、仕事が面白くなると自分で思っていても、それは自分だけかもしれない。職員がわざわざ休日に仕事の事を考える世界なんて、知らない方が幸せかもしれない…
素直になれない若手の筆頭だった私を、普通にしてくれた先輩は、私の自己主張満載トークを、駅前の居酒屋で、大好きな「ニラもやし炒め」を必ず注文してくれてずっと黙って聞いてくれました。最後に、「でも、みや〔職場でのあだ名〕は、バランス感覚あるからさっ」と締めてくれました。全くバランス感覚なんてなかったと思います。ただ、そのおかげで、バランス感覚ってなんだろう、を10年以上自問自答しています。昔に比べたら、少しはありそうです。
先輩は、判断の軸を、自己修正・客観視できるように育ててくれたのだと思います。
もやしを見るたびに、それを後輩にする世代になったんだなーと、自覚します。
背中を押す一言が、居酒屋トークでさらっと繰り出せる大人になりたいな、と思う忘年会調整シーズンの夜。