個の力・組織の力を活かす

どうすれば自分の職場で実践できるのか、その実践から積み上げられた知識や経験をどのように後任へ継承できるのか

出張の成果は、君の成長に尽きる

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仕事はちゃんとやる、改善もする、けれど、俯瞰して考えることができない若手。そのまま中年になってしまったら…と、余計なことを考えながら、一皮むけるタイミングをまつ日々です。
私は、予算が許す限り、出張やセミナーは誰かを連れて行くようにしていますが、その際に、私が先輩に教えてもらった、あること、を心掛けています。
私が新人のころ、出張の報告をペーパーにまとめて報告するたびに、そうじゃなくて、と上司や先輩は、納得いかない様子でした。
より多くメモをとり、事前に周辺知識の予習もして、内容を濃くしてもダメ。そのうち、参加者は俺じゃない方がよいのではないか、と思うようになりました。
ある日、自分がどう成長したのか、をなんとなく書いた時に、初めて褒められました。「君の評論なんて聞きたくないんだ。君の成長にしか興味はない」と上司に言われ、ハッとしました。背伸びすることばかり考えていたな、と。
以来、外に連れ出した際には、背伸びは期待せず、君がどう感じたかに力点を置いてまとめるように、指示しています。
ただのメモ取りで連れて行ったつもりはないけれど、結果的にそうなってしまう不幸。意図を、どのタイミングに伝えるかがポイントのようです。最近は、出張の合間にコーヒーのむタイミングにやって、割と手ごたえを感じています。